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- 科名・属名 :
モクセイ科 イボタノキ属 注.APG分類では、学名(subsp. obtusifolium)
- 特徴 :
高さ2〜4mの落葉低木。
枝はよく分枝し、若枝は灰白色〜灰褐色で細毛がある。
葉は対生、葉身は長楕円形、長さ2〜5cm、幅0.7〜2cm。先は鈍頭で基部はくさび形、全縁。質は薄くて光沢がなく、表面は無毛で裏面は普通中肋沿いの基部に疎らに毛がある。葉柄は長さ1〜2mm。
花序は新枝の先に長さ2〜4cmの総状花序を出し白い花をつける。花冠は白色で長さ7〜9mmの筒状漏斗形、先は4裂し、裂片は短く長さ約3mm。雄しべは2個、葯は花冠から少し突き出る。萼には低い4歯がある。
果実(核果)は広楕円状球形で、長さ6〜7mm、紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮) 山野の林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年6月5日 東京都稲城市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序1 同 上 中下・花序2 2014年5月18日 愛知県田原市 左下・果実 2021年9月29日 東京都あきる野市 下右・葉 2014年5月18日 愛知県田原市
- 撮影記 :
何か花はないかと多摩川畔を歩くが、6月初めという時期は花の端境期、目に付く花はほとんどない。
川岸に生える雑木林の中に入ると、白い花のこの樹が咲き始めていた。
低山や山麓や丘陵でよく見かける樹で、沖縄を除く日本全土に分布している普通種だ。
標高の高い場所にはよく似たミヤマイボタが分布しているが、この花の葉は長楕円形で先が丸く、尖らないのが特徴だ。
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