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- 科名・属名 :
モクセイ科 イボタノキ属 注.APG分類では、学名(var. tschonoskii)
- 特徴 :
高さ1〜3mの落葉低木。
よく分枝し、枝は灰色で若枝には短毛がある。
葉は対生し、卵状長楕円形〜やや菱状卵形、長さ2〜5cm、幅1〜2cm。先は鋭頭、基部はくさび形、全縁。質は薄くて光沢がなく、表面は無毛で裏面は全体に毛があるか主脈だけに毛があるものまで変化が多い。葉柄は長さ2〜5mm。
花序は新枝の先に円錐花序となって多くの花をつけ、花冠は白色で長さ6〜7mm。筒部は裂片の1.5〜2倍ある。雄しべは2個、花冠から突き出る。萼は無毛で低い4歯がある。
果実はほぼ球形で、径7韓mm、紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:樺太) 山地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
2015年6月28日 神奈川県箱根 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 2015年5月23日 静岡県富士宮市 中下・花 同 上 下左・果実 2015年12月16日 静岡県伊豆半島 下右・葉 2015年5月23日 静岡県富士宮市
- 撮影記 :
全国的に分布しているが、よく似たイボタノキよりも標高の高い場所に多く、本州中部では2000m近い高所にもあるという。
イボタノキとの違いは、葉が卵状長楕円形など円みを帯び、先が鋭頭になることで、慣れればすぐに見分けられる。
6月も半ばを過ぎた箱根や富士山麓では道路や登山道際に点々とこの花が咲いていた。
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