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- 科名・属名 : モクセイ科 イボタノキ属
注.APG分類では、学名(var. japonicum)
- 特徴 :
高さ5m程度になる常緑小高木。
枝はよく分枝し、樹皮は灰褐色で粒状の皮目がある。
葉は対生し、葉身は楕円形〜広卵状楕円形、長さ4〜8cm、幅2〜5cm。両端は尖り、全縁。質は革質で厚く、光沢があり、両面無毛。葉柄は長さ5〜12mm、しばしば紫褐色を帯びる。
花は新枝の先に長さ5〜12cmの円錐花序をだして多数つき、花冠は白色の漏斗状筒形で長さ5〜6mm、先は4裂し裂片は平開する。雄しべは2個、花柱と共に花筒から少し突き出る。
果実(核果)は楕円形で長さ8〜10mm、径5〜7mm、紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾) 暖地の山地
- 花期 : 6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2013年6月9日 福井県三方郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花、右下・葉 同 上 左下・実 2007年11月27日 愛媛県松山市
- 撮影記 :
葉や花を見ても何をもってネズミ(鼠)の名がつけられたのかと思うが、左下の写真をみると果実はねずみ色に熟し、それをネズミの糞にたとえ、葉がモチノキに似ているからつけられたとされている。
関東以西の分布となっているが、花を見かけるのは西の地方が多く、関東地方の分布というのも生垣や庭木として植えられていたものが逃げ出したという見方もある。,br>
写真は、ある花を捜しに出かけた福井県の峠越えの道端で、ちょうど咲き始めたものを撮影した。
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