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- 科名・属名 : モクセイ科 イボタノキ属
- 特徴 :
高さ1〜10mの常緑小高木。
樹皮は灰白色で、小枝は皮目が著しい。若枝は初め開出する微毛があるが、後無毛。
葉は対生、葉身は卵形〜卵状楕円形、長さ(0.8)1.5〜4cm、幅(0.5)1〜2cm。先は鈍頭かやや鋭頭、基部はくさび形、全縁。質は厚く、両面とも無毛。葉柄は長さ5〜15mm。
花は枝先に円錐花序を作り、小さな花を多数つける。花冠は白色、漏斗形で長さ約4mm、先は4裂し、裂片は筒部とほぼ同長。
果実は核果様でほぼ球形、長さ約6mm、紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
九州(奄美諸島以南)〜沖縄 (国外:日本固有) 山地林内、尾根筋
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年6月13日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
ヤンバルの山中をあちこち巡った後、今日の最後の目的のこの花を求め、尾根近くの狭い林道を歩いた。
日も傾きもう夕暮れ間近、撮影には今ひとつの条件のうえ、そろそろハブの活動時間なので上ばかり見て歩くわけにはいかない。
しかし、その甲斐があり、地元の方も見たことがないと言うほど多くの花をつけたこの樹に出会えた。
ネズミモチに感じはよく似ているが、葉が小さく、果実が球形であること(ネズミモチは葉が4〜8cm、幅2〜5cm、果実は楕円形)が異なる。
写真の株の葉は大きいほうで、小さいものになると長さ1.5cm程度のものもあるようだ。
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