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- 科名・属名 : ムラサキ科 ルリソウ属
注.APG分類では、ルリソウ属の学名(Nihon)
- 特徴 :
長さ20〜50cmの多年草。
根出葉は4〜5個、倒披針形で長さ12〜25cm。やや質が厚く、しばしば鈍い光沢があり、基部がやや急に細くなり、明瞭な葉柄がある。
花をつける茎は根茎の先から1〜3本出て、花序は二又分岐し、直径1cm程度で4〜5個の淡青紫色の花をつける。花が終わると倒伏する。
萼筒がより短くかつ浅く分裂し、萼裂片は狭卵状楕円形、鈍頭である。
白い花をつけるものがあり、
●シロバナアキノハイルリソウ(f.albiflora)(左下・右下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(広島、島根県) (国外:日本固有) 山地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年5月28日 広島県山県郡 中上・全体2 同 上 中中・全体3 2017年5月29日 同 上 中下・花 2005年5月28日 同 上 左下・シロバナ全体、右上・シロバナ花 同 上 (上、中上、中下、右上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
平成17年5月末、この花の撮影のため広島に飛んだ。たどり着いた生育地には、崖や山道の脇にこの花が点々と咲いていた。
思ったより大きく、図鑑には花後倒伏するとあったが、咲いているときからすでに地を這っていて、一見してヤマルリソウと違うとわかったし、花期も1ヶ月程度遅い。
この花、当初ハイルリソウとしていたが、2009年12月、国立科学博物館の門田裕一先生が、中国地方にあるハイルリソウと違いアキノハイルリソウという論文を出された。
違いは上記特徴のに記したように、根出葉の質が厚くて光沢があり、明確に葉柄があることや、花序が2叉分枝し、萼筒がより短くかつ浅く分裂し、萼裂片は狭卵状楕円形、鈍頭であるという点らしい。
愛知で発見されたハイルリソウは絶滅したとのことのようだ。
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