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- 科名・属名 : ムラサキ科 オオルリソウ属
注.APG分類では、学名(C. furcatum var. villosulum)
- 特徴 :
草丈60〜90cmの2年(越年)草。
オニルリソウに似るが、全体にやや密に0.3〜0.5mmの短い圧毛がある。
葉は互生、葉身は広披針形、長さ10〜25cm、幅2〜3.5cm。先はやや鈍頭、基部は尖る。上部の葉は長楕円形、基部はあまり尖らず、無柄。
花序は長さ10〜20cmやや密に花をつける。花冠は淡青紫色、径約4mm。花柄は開花時で約1mm、果時で約3mm。
果実(分果)はやや扁平な楕円体、長さ約3mm、かぎ状の刺がある。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国(東部)) 山間の草地、裸地
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2010年6月12日 大分県佐伯市 中1・全体2 2020年6月22日 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花序、中3・花1 同 上 中4・花2 2010年6月19日 東京都八王子市下 左下・果実 2009年8月15日 静岡県浜松市 右上・葉(表) 2020年6月22日 大分県佐伯市 右中・葉(裏)、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
珍しいシダを探しに分け入った天竜川水系の奥地、こんな川沿いの太い樹には着生のシダがあるかもと降り立った道路際、草地に小さな瑠璃色の花をつけたムラサキ科の花が目に入った。
多分オニルリソウだろうと近寄って見ると、オニルリソウは茎の毛が開出しているが、この花は右下の写真のように圧毛状態になっていた。オオルリの方だ。何度かトライしたものの出会えずにいた花だった。
草丈が高い割には花が小さく、しかも一斉に咲かないこの花は、そうでなくても生態撮影難しいのに、花期的にも遅くて満足のいく写真にはならなかった。
一度出会うとその後は簡単に出会えることが多いというジンクスがある。そのジンクス通り、翌年九州や関東でもこの花に出会え、貧弱な写真を差し替えることができた。
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