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- 科名・属名 : ナス科 ナス属
注.APGV、W分類では、学名(S. capsicoides)
- 特徴 :
草丈50〜100cmの1年草。帰化。
茎は枝分かれし、基部は木質化し、全体に長さが不揃いの鋭い刺が密生する。
葉は互生、葉身は卵円形で3〜5に浅〜中裂し、長さ幅とも6〜15cm。基部は心形、両面に剛毛と刺が生え、葉脈上にまばらに刺がある。葉柄は長さ2〜6cm、白っぽい剛毛が生える。
花は茎の途中から短い枝を出し、やや車状に1〜5花つける。花冠は白色で、5裂して皿状に開き、径約2cm。萼は皿状で半ばまで5裂し、花柄とともに疎らに刺が生える。
果実(液果)は球形、径2〜3cm。初めは白色で緑色の縞があるが、その後赤く熟する。種子は扁平で縁が翼となり、径4〜5mm。
- 分布・生育地 :
帰化(熱帯アメリカ原産)(本州(関東地方南部)〜沖縄に帰化) (国外:世界の熱帯〜暖帯に広く帰化) 路傍、荒地
- 花期 : 5〜9月(南方では1年中?)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年4月23日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2007年6月10日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 1995年4月23日 同 上 左下・花2 2023年5月11日 同 上 右上・果実1(未熟果) 2013年6月27日 沖縄県国頭郡 右下・果実2(熟果) 2023年5月11日 鹿児島県奄美大島
- 撮影記 :
初めて奄美大島を訪れた際、初めて見る南方の花に驚き、感動して手当たり次第に撮影した。
びっくりするほど大きいマメ科のウジルカンダを撮影していると、あたりを探していた地元のYさんが「オッ、珍しい花があった」と夢中になって撮影を始めた。一体何だろうと思ったらトゲだらけのこの花だった。
確か帰化植物ではなかったかと思いつつも、地元の人が珍しいという植物ならどこか違う点があるのかもと、一生懸命撮影したが、後で調べると本州でも暖たたかい所に帰化しているようだ。
未熟のうちは白色で緑色の筋があるが熟すと赤橙色になり、同時に様々な色の実が見られるのでキンギン(金銀)ナスビという。
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