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- 科名・属名 : ナス科 ナス属
- 特徴 :
長さ1〜5mのつる性の多年草。
茎はつる状になり、若い茎には短毛と腺毛が生える。
葉は互生し、葉身は卵形、長さ3〜9cm、幅2〜7cm。先は尖り、基部は切形〜浅い心形、全縁か2〜5浅裂〜中裂。表面には短毛を散生し、裏面は脈上に短毛がある。葉柄は長さ1〜5cm、短毛と腺毛が生える。
花は葉の反対側か茎の途中から疎らに枝分かれした集散花序となる。花冠は紫色、皿形で長さ約6mm、径約1cm、先は深く5裂し、裂片基部には2個の緑色の腺体があり、裂片は広披針形で背面に反り返る。萼片は広鐘形、長さ、幅とも3〜4mm、先は5裂する。
果実(液果)は球形、径7〜8mm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:日本固有) 海岸の岩場
- 花期 : 11〜1月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年12月2日 沖縄県 中1・全体2、以下果実を除き 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中4・果実 2019年2月6日 同 上
- 撮影記 :
海岸近くの切り立った隆起珊瑚礁の岩場、その陰にひっそりとこの花が咲いていた。尖った岩で怪我をしないよう注意して撮影した。
初めての出合いだったが、花数も少なく大満足とはいかなかった。
撮影を終えて帰り支度を始めると大声で呼ぶ声、何があったのだろうと近づくと、工事中の道端にこの花が群生し多くの花をつけていて満足できる撮影ができた。
工事の進行具合でこの後はどうなるか分からないなと思ったが、2ヵ月後果実を撮影に訪れると、予想通りほとんどが埋め立てられていて低木の間にわずかに残っているだけだった。
北海道〜九州(沖永良部島以北)に広く分布するヒヨドリジョウゴによく似た花で、花色が紫色(ヒヨドリジョウゴには紫色もあるが)であること、茎や葉の毛は短毛と腺毛、葉の表面は毛が散生し裏面は脈上にだけ毛があることが異なるとされている。
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