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- 科名・属名 : オミナエシ科 カノコソウ属
(注.APG分類ではスイカズラ科(CAPRIFOLIACEAE))
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
茎は太く直立し、節に白い長毛がある。
葉は対生し、羽状に全裂し、裂片は卵状長楕円形で縁には粗い鋸歯がある。下部の葉には長い柄がある。
花は密な集散花序につき、花冠は淡紅色で小さく、直径約3mm、花筒の片側は少しふくれる。雄しべは花冠から突き出る。
根を吉草根といい、精神安定剤やヒステリーの鎮痛薬として用いられていた。
花の白いものがあり、
●シロバナカノコソウ(f. albiflora)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 山地のやや湿った草地
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
2003年5月10日 山口県秋吉台 中・花 2001年7月8日 滋賀県伊吹山年月日 下・白花 2013年5月31日 大分県由布市
- 撮影記 :
よく似たツルカノコソウが、春の低山の路傍に普通に見られるのに対し、この花は山地のやや湿った草原や林縁などでみられるものの、薬用として乱獲されたためかそんなには多くない。
花もツルカノコソウに比べやや赤みが強く見栄えがし、和名の由来である白と赤の花の「鹿の子」模様もはっきりしている。
北海道から九州の何ヶ所かで出会ったが、どこにでもある普通種ならともかく、産地が点在する花に遠く離れた地で出会うと、何だか不思議な気がする。
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