ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)

Veleriana flaccidissima


ツルカノコソウ1

  • 科名・属名 : オミナエシ科 カノコソウ属
     (注.APG分類ではスイカズラ科(CAPRIFOLIACEAE))、属名以下変わらず。

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     茎は軟弱で、花後細い走出枝を長く伸ばし、その先に新苗をつくる。
     葉は羽状に全裂し、裂片は広披針形であるが、カノコソウより広い。縁には波状の鈍鋸歯がある。
     花は散房花序となって多数つく。苞は線形。花冠は漏斗状で、白色〜淡紅色、長さ約2mmと小さい。萼は5〜15歯があり、花時は内に巻いて小さいが、花後に葉冠毛状の刺毛となる。雄しべは花冠から突き出さない。
     果実(痩果)は広披針形、長さ2〜2.5mm、羽状の白色冠毛がある。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:中国、台湾)
     山地の木陰

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2000年4月30日  東京都高尾山
     中・全体2 2000年4月12日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1993年4月17日  神奈川県大山
     右下・葉 2021年4月28日  東京都青梅市

  • 撮影記 :
     まだ黄緑色を残した新緑の低山、早春の花が終わり多くの花に出会えるhanamistにとっては一番楽しい季節だ。
     そんな林道際にひっそりとこの花も咲いている。よく似たカノコソウに比べると、茎は軟弱で、花も小さく、雄しべは花冠から突き出さない。

  • 葉

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ツルカノコソウ2

花