オトコエシ(男郎花)

Patrinia villosa


オトコエシ1


  • 科名・属名 : オミナエシ科 オミナエシ属
     注.APG分類ではスイカズラ科(CAPRIFOLIACEAE)

  • 特徴 :
     草丈60〜100cmの多年草。
     根元から走出枝を出し、先に新苗を作る。茎には白い粗毛が多いが、上部には少ない。
     葉は対生、長さ3〜15cm、頭大羽状に分裂するか鈍鋸歯縁、裂片は卵状長楕円形。
     花は集散花序となって散房状に多数つく。花冠は白色、先は5裂し、径約4mm、距はない。
     果実は倒卵形で長さ2〜3mm、果実の下にある小苞が円心形の翼になって果実を取り巻く。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州(奄美大島まで) (国外:朝鮮、中国)
     日当たりのいい山野

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年8月20日  東京都八王子市
     中上・全体2 2008年10月5日  鹿児島県屋久島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 1983年9月18日  東京都八王子市
     中下・花 2013年10月4日    同  上
     左下・果実 2020年9月6日  長野県戸隠高原
     右上・葉1 2022年8月15日  東京都八王子市
     右下・葉2 2013年10月4日    同  上

  • 撮影記 :
     旧盆を過ぎたといってもまだ残暑の厳しい低地での撮影は、藪蚊と汗との戦いである。
     この花も、昔に撮影して以来すっかりご無沙汰していたが、八王子の林縁で久しぶりに撮影した。
     すっかり自然が失われつつある多摩周辺でも、人の背丈ほどにも伸びる大形のこの花だけは健在である。仲間のオミナエシは最近すっかり目にしなくなったが。
     オミナエシ(女郎花)に比べ、より強く丈夫そうなところからオトコエシ(男郎花)の名がつけられたとのことである。

  • 葉1

    葉2

    同じ科の仲間の花
オトコエシ2

花序

花

果実