トウオオバコ(唐大葉子)

Plantago major var. japonica


トウオオバコ1

  • 科名・属名 : オオバコ科 オオバコ属
     注.APG分類では、学名(P. japonica)

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの多年草。
     葉は根際に10〜17個群生し、葉身は卵形で長さ8〜25cm、幅5〜18cm。先は鈍頭、基部は次第に狭まって柄になり、縁には不規則な波状の歯牙がある。質は少し厚くて革質、全体無毛。葉柄は長さ3〜20cm。
     花は40〜80cmの花茎を1〜5本出し、穂状花序に多数の花をつける。花は苞の腋に1個ずつつき、白色で花冠は4裂する。雄しべは花冠より飛び出る。萼裂片は楕円形で長さ約2mm、先は円く縁が乾いた膜質で白色。
     果実(刮ハ)は楕円形で上半部は半円形、萼の2倍長。種子は菱形〜三角形、1果内に7〜14個あり、成熟したものは長楕円形で濃褐色、長さ約1mm、やや稜角があり、腹面は平たい。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、サハリン、ウスリー)
     海岸近くの湿った草地

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2007年6月24日  神奈川県三浦市
     中上・全体2 2021年7月11日    同  上
     中下・全体2 2018年7月8日  神奈川県横須賀市
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2007年6月24日  神奈川県三浦市
     右下・葉 2018年7月8日  神奈川県横須賀市

  • 撮影記 :
     午後から雨のパッとしない予報で逡巡したが、海岸に生えるこの花を撮影に三浦半島に出かけた。
     臨海学校らしい小学生の集団と、後先になりながら海岸に沿って歩き始める。すぐに葉は見つかったが、予想通り蕾すらあげていない。花期にはやはり早いかと、他の海浜植物に狙いを変えてのんびりと歩く。
     すると、80cm近い花茎を何本か束生したこの花が目に入った。根元の葉は30cm近くある。オオバコを何倍にもしたような大きさに「こんなに大きかったかな」と改めて思った。

  • 葉

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花