ベニバナセンブリ(紅花千振)

Centaurum erythraca


ベニバナセンブリ


  • 科名・属名 : リンドウ科 シマセンブリ属

  • 特徴 :
     草丈50〜60cmの2年草。帰化。
     茎は直立して分枝し、枝は直立または斜上、4稜があって中空。
     葉は対生、葉身は長楕円形〜へら形、基部のものは大きくロゼット状に広がり、長さ3〜5cm、幅1〜2cm、円頭で無柄。茎葉はより小さく、基部はわずかに茎を抱く。
     花序は盛んに分枝し、密な散形花序となり、花は枝の先に1個ずつつく。花冠は淡紅色〜稀に白色、基部の約2/3は筒となり、長さ11〜13mm、裂片は5個、楕円形で長さ約6mm、平開する。萼は花冠の半分より長い。雄しべは5個、花冠中部に合着し、口部から飛び出る。約は黄色。、花柱は長く、柱頭は平で2岐するが、成熟期には合わさって頭状になる。
     果実(刮ハ)は線形。

  • 分布・生育地 :
     園芸逸出帰化(地中海地方原産)(西日本の都市周辺に帰化) (国外:原産地のヨーロッパ、南西アジア、パミール地方以外に、北アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアに帰化)
     乾燥した草地、砂地

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2009年6月21日  鹿児島県奄美大島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序     同  上
     左下・花 2022年7月9日  沖縄県石垣島
     右下・基部の葉    同  上

  • 撮影記 :
     ハナハマセンブリに非常によく似ているが、基部の葉がロゼット状になること、花序が密になること、花冠裂片が長いなどの違いがあるとされる。(「神奈川県植物誌」)
     奄美大島で撮影した花も初めハナハマセンブリと同定していたが、基部の葉がロゼット状になることや形などから本種と同定し直した。
     日本には大正時代に観賞用として持ち込まれたものが、その後都市部を中心に逸出帰化したようだ。

  • 基部の葉

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花序

花