ハナヤマツルリンドウ(花山蔓竜胆)Tripterospermum distylum |
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つる性の多年草。 茎は細く、4稜がある。 葉は対生し、卵形〜卵状披針形で長さ3〜4cm。 花は上部の葉腋に普通1個つき、花冠は青紫色、鐘形で長さ3〜3.5cm。先は5裂し、裂片の間に副裂片がある。雄しべは5個で先は上に曲がる。 刮ハは細長い筒形で、熟すと縦に裂け、これが他のツルリンドウ属の仲間と異なる。 九州(屋久島) 高地のやぶ、林縁 2008年10月6日 鹿児島県屋久島 下 同 上 途中まで小雨・ガス、心配した天候も1600mを超えるあたりから雲が切れ青空が顔をのぞかせ始めた。これなら大丈夫と元気が出て、一気に最後の急登を上がりきった。 まだ乾ききらない潅木に淡青紫のリンドウが見える。「よかった、咲いている」この花を目的に訪れただけにほっと一息つく。 以前はツルリンドウと同一視されていた花であるが、果実(刮ハ)が縦に裂けるなどの違いがあり、比較的最近別種として記載された。 この時期果実はないが、花は大きくて立派、花だけでも違いがわかるような気がする。 撮影していると、縦走してきたという登山者が、「3日間で晴れたのはつい今しがたですよ」と残念そうに下っていった。 同じ科の仲間の花 |