ムラサキセンブリ(紫千振)

Swertia pseudochinensis


ムラサキセンブリ

  • 科名・属名 : リンドウ科 センブリ属

  • 特徴 :
     草丈30〜70cmの1〜2年草。
     茎は太く、暗紫色を帯びる。
     葉はやや密に対生し、線状披針形で長さ2〜4cm。
     花は淡紫色、花冠は5裂し、裂片の幅は広く、長さ1〜1.5cm、濃紫色の筋があり、密腺溝の毛に波状隆起がある。
     花の白いものがあり、
     シロバナムラサキセンブリ(学名未定)という。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、アムール)
     日当たりのよい草地

  • 花期 :  10〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     1993年10月31日  長崎県平戸島
     中・雑種? 2015年11月2日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・シロバナ    同  上
     右上・花 1993年10月31日  長崎県平戸島
     右下・紅紫色花 2015年11月2日    同  上

  • 撮影記

  •  センブリに似ているが、花は淡紫色であることが異なり、苦味はあるが薬用とはされない。
     センブリは薬草として用いられるが、本種は関東地方にも分布はあるもののそんなに多くなく、紫色の気品あるこの花に会いたいものだと思っていた。
     10月末、長崎県の平戸島に出かけた際、岩上の草つきでこの花に出会った。予想通りの美しさだった。
     センブリに比べると花弁もふくよかで花も大きい。ただ、この花には薬効はないのでそっとしておいて欲しい。
     2十数年後訪れたが、昔同様この花が多かったが、今回はシロバナムラサキセンブリ(左下の写真)も見つけた。
     淡紫色の花も美しいが、シロバナやそれとの雑種と思われる花(左中の写真)は、花弁が白いだけでなく蜜腺溝が薄っすら紫色を帯び、しばらくカメラを向けるのも忘れるほど美しかった。
    紅紫色花

    同じ科の仲間の花
ムラサキセンブリとシロバナの雑種

シロバナムラサキセンブリ

花1