シノノメソウ(東雲草)

Swertia swertopsis


シノノメソウ1

  • 科名・属名
  • : リンドウ科 センブリ属

  • 特徴

  •  草丈30〜40cmの1年草〜越年草。
     茎は四角形。
     茎葉は卵状楕円形で長さ5〜10cm。先は尖り、茎頂では4枚が、途中は2枚が対生する。
     花は葉腋と茎頂に数個ずつ集まってつき、花冠は白色で、5つに深く裂けるが、裂片は全開せず、上部に紫色の斑点がある。中央からやや下に楕円形の密腺溝が2個あり、長い毛がある。萼裂片は長く尖り、花冠裂片の間から突き出す。
     果実(刮ハ)は、長さ1cm弱、種子は長楕円形で長さ3〜3.5mm。

  • 分布・生育地

  •  本州(静岡県以西)〜九州  深山の林下

  • 花期
  • :   8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年9月12日  大分県竹田市
     中上    同  上
     中下・花1 2003年9月5日 高知県幡多郡
     下左・花2 2014年9月12日  大分県竹田市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  東は静岡県まで分布すると知り、記録のあった産地を何度か探したものの見つけられなかった。
     四国のある山にあると知り出かけたが、草刈されるらしく立派な株はなく、地面に張り付くように咲く花があっただけだった。
     数年後、九州の山地で久し振りに出合い、やや遅めだったがイメージ通りの花を撮影することができた。
     同じ仲間のアケボノソウに似ているが、蜜腺溝のまわりに長い毛があり、紫色の斑点がなんとも言えず美しい。

    葉

    同じ科の仲間の花
シノノメソウ2

花1

花2