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- 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
- 特徴 :
草丈15〜40cmの多年草。
全体に白い縮れた毛がある。
葉身は長卵形〜卵形長楕円形、長さ4〜10cm、幅3〜6cm。先は鈍形、基部は浅い心形、縁には浅い不揃いな2重の歯牙があり、表面には多少しわがある。葉柄は葉身より1〜4倍の長さの長い柄がある。
花は花茎の先に7〜20個の花を散形につけ、花冠は紅紫色で花喉部は白く、径2〜3cm、筒部は長さ1〜1.3cm、花弁は深く5裂する。花柄は長さ5〜15mm。
果実(刮ハ)は扁球形で径約5mm、裂開せずに子房下部と萼片との接点から種子を散布する。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜本州、九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、シベリア東部) 山麓や川沿いの湿った野原
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1978年4月23日 埼玉県浦和市 中上・全体2 2019年4月16日 大分県別府市 中下・群落 1978年4月23日 埼玉県浦和市 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2016年6月3日 長野県佐久市 右上・葉、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
昔はあちこちの原野、草原に普通であった花も開発等で減少し、現在はレッドデータ種に取り上げられるほどである。
関東では、さいたま市の荒川河川敷の群落が有名である。4/中旬の花期になると、近くの道路は大渋滞になるほどの混雑振りだ。
保護地は柵で囲まれて近づけないが、所々にピンクの花が群生しているのが見える。ただ、まわりに生えるノウルシの勢いが強く負けそうである。
西日本の高原にはまだ群生地が残っているものの、他の産地ではとても群落とは呼べない寂しい状態のとなっているところが多い。
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