サクラソウモドキ(桜草擬)

Cortusa matthioli var. yezoensis


サクラソウモドキ1

  • 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウモドキ属
     注.APG分類では、学名(C. matthioli subsp. pekinensis var. sachalinensis)

  • 特徴 :
     草丈15〜30cmの多年草。
     葉は根際につき、根出葉は腎円形、掌状に9〜13中裂し、長さ2〜7cm、幅2.5〜7cm。裂片の縁には鋸歯があり、質は薄く柔らかで、まばらに軟毛が生える。葉柄は長く、6〜15cm。
     花は花茎の先に散形花序となり、3〜8個の花をつける。花柄は花時に長さ1.5〜3cm、果期には長さ3〜5cmになり、腺毛が生える。花冠は紅紫色で内面は黄白色、深く5裂し、径約1.5cm、裂片は状卵形、先は鈍いか浅く裂け、長さ5〜7mm、斜開する。雄しべは5個、葯は長さ5〜6mm。花柱は糸状で花冠から突き出る。最初やや下を向いて咲くが、その後上を向く。
     果実(刮ハ)は卵球形、上部が縦に5裂する。

  • 分布・生育地 :
     北海道 (国外:サハリン)
     山地の林下

  • 花期 :   6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1983年6月10日  北海道礼文島
     中・全体2 1997年6月15日  北海道崕山
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1983年6月10日  北海道礼文島
     右下・葉 1985年7月7日  北海道夕張岳

  • 撮影記 :
     レブンアツモリソウの頃礼文島を訪れると、林下や草原など島内のあちこちでこの花を見ることができる。
     少しうつむき加減の濃赤紫色の花は、他に似た種類がないだけに感激もひとしおだ。
     道内にも点々と分布しており、夕張山系でも見た。ただ、礼文島ほど多く咲いている所はない。

  •  サクラソウの仲間であるが、サクラソウ類とは属は異なる。
    葉

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サクラソウモドキ1

花