シマギンレイカ(島銀鈴花)

Lysimachia decurrens


シマギンレイカ1

  • 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの多年草。
     茎は直立して上部で分枝し、無毛で稜がある。
     葉は互生し、葉身は広披針形〜狭卵形で、長さ5〜14cm、幅1.5〜4cm。先は尖り、基部は次第に狭まって柄となり、裏面に赤褐色の細点が散らばる。
     花は枝先に総状花序となって疎らにつき、花冠は白色、鐘形で長さ3〜4mm、先は5裂するがあまり開かない。萼は5深裂し無毛、裂片は披針形で花冠と同長。雄しべは長く、花冠から飛び出る。
     果実(刮ハ)は球形で径約4mm。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島、種子島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア)
     林中のやや湿り気のある場所

  • 花期 : 3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2013年6月27日  沖縄県国頭村
     中上・全体2 2017年4月8日  沖縄県石垣島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2013年6月27日  沖縄県国頭村
     左下・果実、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     西表島や石垣島で何度か出会っていたが、花期が3〜4月頃と早いらしく、咲き残りのみすぼらしい花にしか出会っていなかった。
     ところが、6月下旬、沖縄島北部のある山に登ったところ、山頂付近の道端でまだしっかり花を咲かせている株に出会った。時期外れだろうとは思うが大喜びした。
     本土にあるギンレイカによく似ているが、花が大きい、雄しべが花冠から飛び出している、萼や花柄は無毛であることなどが異なる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
シマギンレイカ2

花

果実