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- 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
- 特徴 :
草丈3〜10cmの多年草。
葉は根元に集まってつき、葉身はへら形〜楕円形、長さ3〜3.5cm、幅1〜1.5cm。上部はへら形で広く、下部は細まって柄状になり、上半部に細かい鋸歯がある。表面はすりガラス状、裏面は白色の粉状物に覆われる。
花は花茎の先に散形状に2〜10個つく。花冠は花弁状に5深裂し、裂片は他のコザクラ類より広角度で2裂し、紅紫色で花喉部は黄白色、径約1cm、筒部は長さ6〜7mm。苞は線形で基部がやや膨らむ。萼は筒形、長さ4〜5mm、2/3程度まで深裂し、裂片は線状披針形で、先はやや鈍い。
果実(刮ハ)は球形〜円柱形、萼とほぼ同長。
ユウバリコザクラに似ているが、葉の形がヘラ形で花の数が2〜10個と多い、萼が2/3まで5裂するなどが異なる。
- 分布・生育地 :
北海道(日高・夕張山系) (国外:日本固有) 沢沿いの岩場
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1991年4月23日 北海道沙流郡 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
北海道の日高や夕張山系の谷沿いの湿った岩場に咲き、ユウバリコザクラに似ている。
転勤で札幌に住んだ際、植物写真家のU氏と知り合いになり、色々教えてもらった。
この花も、かなり奥深い谷にしかないと思っていたので、比較的容易に撮影できる場所があると知って喜んだ。
翌年春、日高山系の沢沿いの岩場一面に咲いているこの花を見つけた。
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