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- 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
- 特徴 :
草丈4〜10cmの多年草。
葉は倒披針形、長さ1〜3cm、幅0.5〜1.5cm。先は短く尖り、基部は細まるがほとんど柄はなく、縁に目立たない細かい鋸歯がある。若い葉の裏面には白い粉状物がつく。
花は、花茎の先に1〜4個散形につける。花柄は長さ約1cm、時に2cm。花冠は紅紫色、形1.2〜1.5cm、筒部は長く1.5cm。萼は狭い筒形、長さ約7mm、1/2〜1/3程度まで5深裂し、裂片は披針形、先は鈍い。萼や花柄には腺点状の毛とわずかな白色の粉状物がある。
果実(刮ハ)は短い円柱形、長さ6〜8mm、萼より少し長い。
- 分布・生育地 :
北海道(夕張岳) (国外:日本固有) 蛇紋岩崩壊地の湿った場所
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1985年7月7日 北海道夕張岳 中上・全体2 1982年7月4日 同 上 中下・全体3(群落) 1985年7月7日 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1986年6月29日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
北海道夕張岳の蛇紋岩地崩壊地に生える、夕張岳の特産種である。
蛇紋岩崩壊地は、シソバキスミレ、ユウバリソウなどこの土壌に適合してきた特有の植物が多く、植物好きには応えられない。
しかし、生育地が限られ踏みつけに弱いことから今は立ち入り禁止になっているので、遠くから眺めるか双眼鏡で覗くしかないのが残念だ。
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