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- 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
茎は普通分枝しないが、時に上部で少し分枝し、全体無毛。
葉は互生、葉身はへら形〜倒披針形、長さ2〜4cm、幅5〜8mm。先は鈍く基部は細まって短い柄になる。
花は枝先に総状花序となり、多数の花をつける。花冠は白色、5裂し、裂片は倒披針形、長さ8〜10mm、先は尖る。葯は黄色。萼片は線形で、長さ4〜6mm。
よく似たサワトラノオの花弁の先は円く、長さも短く、葯は淡紫色。また萼裂片も披針形で短い点が異なる。
- 分布・生育地 :
本州(愛知、栃木県) (国外:中国、台湾(絶滅)) 湿地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年5月18日 栃木県 中・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2005年4月28日 愛知県 下・萼 年月日
- 撮影記 :
念願の花に2005年、愛知県で出会えたが、花期には少し早かったことで満足いく写真とならず、再チャレンジを予定していた。
ところが、2007年、HPを見た栃木県の方から、地元紙にこの花の記事が載っているというメールがあった。
こういう情報提供を期待してHPを立ち上げただけに大喜びし、早速詳しい情報収集を図った。
栃木県にはこの花の記録があったが、絶滅したとされていて、今回の新産地も以前とは別の場所であることがわかった。
2008年、花期を見計らって出かけた。現地は休耕田の中でロープを張って保護していた。
それでも、周辺の田圃や水路にも広がり、真っ白に見えるほどの株数だった。
当日は埼玉県で発見されたサワトラノオにも立ち寄り、サクラソウ科の2つの希少種を同じ日に見るという幸な一日だった。
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