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- 科名・属名 : サクラソウ科 ツマトリソウ属
注.APG分類では、オカトラノオ属(Lysimachia)、学名(L. europaea var. europaea)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
葉は5〜10枚が上部に輪生状につき、葉身は広披針形で、長さ2〜7cm、幅1〜2.5cm。先が尖り、基部はほとんど柄がなく、質は薄い。
花は上部の葉腋から2〜3cmの花柄を伸ばし、上向きに咲き、1個の場合が多い。花冠は白色、(5〜)7(〜9)裂して平開し、径1〜1.5(〜2)cm、裂片は長楕円形で先が尖る。雄しべは7本。萼裂片は長さ4〜7mm。
果実(刮ハ)は球形、径2.5〜3mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国 (国外:朝鮮、アラスカ、ヨーロッパなど北半球の亜寒帯域に広く分布) 亜高山の草地、林縁
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年6月25日 秋田県駒ケ岳 中・全体2 1979年6月24日 山梨県南巨摩郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1981年5月24日 同 上 右下・葉 2015年5月26日 山梨県南都留郡
- 撮影記 :
花弁の先が赤く褄どられるのでツマトリソウ(褄取草)の和名がつけられている。
左下の花の写真は花弁の先が淡紅色に褄どられているが、普通開花した状態では赤い縁取りはほとんどわからない。
亜高山の林縁などで見られ、この花も最初に見かけたのは、山梨県にキバナノアツモリソウを撮影に行った際、登山道脇に咲いていた。
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