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- 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
地下茎は長く這って茎を直立する。茎は円柱形で、柔らかい。
葉は対生、葉身は披針形、長さ4〜10cm、幅1.5〜2.5cm。先は短く尖り、基部はくさび形、全縁。葉柄は無い。
花は葉腋に2〜3cmの総状花序を伸ばし、黄色の花を密に多数つける。花柄は長さ7〜12mm、線状の短い苞がある。花冠は深く6(5-7)裂し、裂片は広線形で長さ4〜5mm、上部に少数の黒点がある。雄しべは6(5-7)個、花冠より長く突き出る。花柱は長さ5mmで宿存する。萼は6(5-7)裂し、裂片は線形、黒色の腺状がある。
果実(刮ハ)は球形で黒点があり、径2.5mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中部) (国外:北半球の寒帯に広く分布) 寒冷地の湿原
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1984年7月15日 群馬県尾瀬ヶ原 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 同 上 左下・果実(刮ハ) 2019年7月26日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
細い葉を柳に、花を虎の尾になぞらえて和名がつけられている。
図鑑には北海道〜本州中部以北の湿地に稀に生えるとあるが、尾瀬ヶ原では多くはないものの木道脇で見ることができる。
尾瀬のこの花は、ニッコウキスゲが盛りとなる7月中旬頃咲くが、目立つニッコウキスゲに対し、花を茎頂でなく葉腋につけるため、湿原の草の間に隠れていて目立たず見つけにくい。
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