アキチョウジ(秋丁字)

Isodon longitubus


アキチョウジ1

  • 科名・属名
  • : シソ科 ヤマハッカ属

  • 特徴

  •  草丈70〜100cmの多年草。
     茎は四角で、稜に下向きの毛が生える。
     葉は狭卵形で長さ7〜15cm、幅2.5〜5cm、先は鋭く尖り、縁には鋸歯があり、基部は翼状になって葉柄に移行する。
     花はやや一方向に偏って花穂をつくる。花冠は筒部の長い唇形、青紫色で長さ1.7〜2cm。上唇は3裂し、下唇はやや長く2浅裂する。
     セキヤノアキチョウジに似るが、花序の幅が狭く、花柄が短くて毛があること、萼の裂片が短くてあまり尖らないことなどで区別する。
     花の白いものがあり、
     シロバナノアキチョウジ(f. albflorus)という。

  • 分布・生育地

  •  本州(岐阜県以西)〜九州
     山地の半日陰

  • 花期
  • :  8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1994年10月16日  三重県多気郡
     中 1996年10月21日  福井県三方郡
     下左・白花 1994年10月16日 三重県多気郡
     右下上・花 2014年9月12日 宮崎県西臼杵郡
     右下下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  関東・中部地方で見られるセキヤノアキチョウジによく似ているが、中部地方以西に分布し、秋に丁字形の花を咲かせることからこの和名が付けられている。
     山道の脇などで割合に普通に見られ、セキヤノアキチョウジより花がまとまって咲く。

    花

    葉

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アキチョウジ2

シロバナアキチョウジ