|
- 科名・属名 : シソ科 アキギリ属
- 特徴 :
草丈25〜50cmの多年草。
茎にはわずかに開出毛があるか、ほとんど毛がない。茎の基部から長い匍匐枝を出す。
葉は3出葉か1〜2回羽状複葉など変化が多い。
花は茎の上部に花穂となり多数つく。花冠は唇形、淡青紫色で長さ約1cm。雄しべは花冠の外に長く突き出る。
果実(分果)は楕円形で、長さ約1.8mm。
ナツノタムラソウの変種で、花の色が淡いことや、匍匐枝を出すことが異なる。
- 分布・生育地 :
本州(神奈川〜愛知県) (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年7月16日 静岡県熱海市 中1・全体2 2019年7月24日 同 上 中2・全体3 2006年7月16日 同 上 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花1 同 上 中4・花2 2019年7月24日 同 上 左下・果実 2022年8月7日 同 上 右上・葉(表) 2019年7月24日 右中上・葉(裏)、以下全て 同 上
- 撮影記 :
十数年ぶりに訪れたこの山、タクシーが止まった登山口はどうも雰囲気が違う。地図を片手に進むと曲がったカーブの先に青紫色のタムラソウが群生していた。
「あったあった」と近づいてみると、何となく感じが違う。ナツノタムラソウの雰囲気に似ている。ひとまず撮影し、さらに進むと目的の花はそこからすぐの場所だった。
一見して色の違いがわかる。先ほど見たのはナツノタムラソウと分った。この花は淡青紫色で、ナツノタムラソウの紫〜濃青紫色とは違う。中にはシロバナと思しき株もあった。
特徴は花の色が淡いことや、左下の写真のように匍匐枝(走出枝)を出すことである。
和名の由来は自生地である愛知県の段戸山からつけられている。
同じ科の仲間の花
|