ナツノタムラソウ(夏の田村草)

Salvia lutescens var. intermedia


ナツノタムラソウ1

  • 科名・属名 : シソ科 アキギリ属

  • 特徴 :
     草丈25〜50cmの多年草。
     茎にはわずかに開出毛があるか、ほとんど毛がない。
     葉は3出葉か1〜2回羽状複葉など変化が多い。葉の裂片は長さ2〜5cm、縁には鋸歯がある。アキノタムラソウに似るが、質が薄く、葉柄の基部には開出毛がある。
     花は茎の上部に花穂となり多数つく。花冠は唇形、濃紫色で長さ約1cm。雄しべは花冠の外に長く突き出る。

  • 分布・生育地 :
     本州(神奈川県〜近畿地方の太平洋側) (国外:日本固有)
     山の木陰

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     2006年7月16日  神奈川県箱根
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中、下左・花    同  上
     下右・葉 2015年6月28日    同  上

  • 撮影記 :
     この花の変種であるミヤマタムラソウ(ケナツノタムラソウ)は関東・中部地方の山でよく出会うものの、本家のこの花は、梅雨時、それも比較的低山に咲くため未見になっていた。
     遠出をしないある休日、この花が比較的多い神奈川県のある山に出かけた。梅雨の晴れ間を期待していたが、標高が上がるにつれガスに覆われて蒸し暑い一日となった。
     汗を拭き拭き登ると、登山道際の林下に(青)紫色の花を見つけた。何かの本にこの花の覚えかたとして「本種は夏咲くので暑くて舌(蕊)を出すが、秋に咲くアキノタムラソウは出さない」とあったとおり蕊が飛び出ていた。

  • 葉

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ナツノタムラソウ2

花