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- 科名・属名 : シソ科 タツナミソウ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
茎は長く這った地下茎から立ち上がり、ごく短い下向きの毛がある。
葉は対生し、葉身は卵形〜三角状卵形、長さ2〜3.5cm、幅1〜2.5cm、下部の葉は時に卵心形になる。先は鈍頭、基部は広いくさび形、縁には波状の鋸歯がある。表面にはまばらに毛があり、裏面も脈上に毛があり、腺点がある。
花は茎頂に3〜5cmの花穂となって唇形花をつけ、花冠は紫色で長さ、15〜18mm、下唇には紫斑がない。
- 分布・生育地 :
本州(主に日本海側) (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
2015年5月28日 広島県庄原市 中上 2015年5月30日 兵庫県姫路市 中・下、淡色花 2015年5月29日 広島県山県郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花、右中・葉裏 2015年5月30日 兵庫県姫路市 右上・葉、右下・茎 2015年5月28日 広島県庄原市
- 撮影記 :
以前よく出かけた佐渡ヶ島で、サルメンエビネを探しに入った沢沿いの林下で初めてこの花に出会った。
ただ、特徴である下唇に紫色の斑点がないことを確認しにくい写真で撮り直ししたいと思っていた。
図鑑には近畿以北の日本海側に多いとされているが、最近広島県の中国山地でも見つかっているとのことで2度目の出会いは広島県になった。翌日には兵庫県でもこの花に出会えた。
今度は、下唇に紫斑がない花のアップ、茎に生える下向きの毛、葉裏の腺点などもしっかり撮影した。
どこでも比較的群生していたが、特に学名はつけられていないが、淡紫色の花の株(左中下の写真)もあった。
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