エゾシロネ(蝦夷白根)

Lycopus uniflorus


エゾシロネ

  • 科名・属名 : シソ科 シロネ属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     茎は全体に細かい軟毛があり、基部は暗紫色を帯びる。
     葉は対生し、菱状卵形で長さ2〜7cm、幅1〜2.5cm。質は薄くて光沢がなく、縁には鈍頭の鋸歯がある。
     花は葉腋に密につき、花冠は唇形、白色で長さ約2mm。萼は5中裂し、長さ約1.5mm、先は鈍い。
     果実(分果)は扁三稜形で、先端に不規則な突起がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、シベリア、北アメリカ)
     山間の湿地

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2006年8月26日  長野県大町市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2015年8月24日  群馬県前橋市
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     シロネの仲間は湿った場所に生え、葉腋に筒状の花をやや輪生状つけるのが特徴であるが、どの花も小さいうえに区別が難しい。
     これまで撮影したカットをいろいろな図鑑を調べながら同定したが、この花に解説に合致した花はなく、未撮影のリストに挙げていた。(再整理していたら愛知の湿原で撮影していたが)
     そのつもりで気に掛けていたところ簡単に見つかった。
     よく似たヒメシロネに比べると葉がやや丸みを帯び、花冠内側の紅色の斑紋もない。

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花

花