ヒメジソ(姫紫蘇)

Mosla dianthera


ヒメジソ1

  • 科名・属名 : シソ科 イヌコウジュ属

  • 特徴 :
     草丈20〜60cmの1年草。
     茎は四角形でよく分枝し、下向きに曲がった毛がある。
     葉は対生し、卵形〜広卵形で長さ2〜4cm、幅1〜2.5cm。先は鋭頭、縁には4〜6個の鋸歯がある。質はやや薄く、無毛または圧毛を散生する。
     花は枝先に長さ3〜7cmの花穂を出し、唇形花をまばらにつける。花冠は淡紅紫色または白色で、長さ約4mm。萼は唇形で上下に別れ、長さ約2〜3mm(果時には約5mm)、上唇は3裂、下唇は2裂し、上唇の先は鈍頭、疎らに毛がある。
     果実(分果)は卵円形で長さ約1.2mm。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:東アジア〜インド)
     林縁や道端

  • 花期 :   9〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年9月7日  大分県大分郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序    同  上
     中下・花 2016年10月12日  神奈川県箱根
     下左・果実 2017年10月18日  東京都高尾山
    下右・葉 2016年10月12日  神奈川県箱根

  • 撮影記 :
     よく似たイヌコウジュとの違いは、茎の毛がまばらで、葉が菱形、鋸歯の数が少ない(4〜6対)である。
     撮影記と称しているが、何気なく撮影している普通種はそれほど印象的な記憶がなく単なる花の紹介だけになっている。
     それだけ希少種と差別している証拠で、かって昭和天皇が「雑草という名の植物はない」と言われたそうであるが、反省しきりである。

  • 葉

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花序

花

果実