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- 科名・属名 : シソ科 イヌコウジュ属
注.APG分類では、学名(M. scabre)
- 特徴 :
草丈20〜60cmの1年草。
茎は四角形でよく分枝し、全体に下向きの細毛を密生し、紅紫色を帯びることが多い。
葉は対生、葉身は狭卵形〜卵形で、長さ2〜4cm、幅1〜2.5cm。1先は鋭頭で、基部はくさび形、縁には6〜13対の低い鋸歯がある。表面には細毛があり、裏面は脈上に疎らに毛がある。葉柄は長さ1〜2cm。
花は枝先に花穂を出し、小さな唇形花を多数つける。花冠は淡紅紫色で長さ3〜4mm。萼は鐘形で上下の唇形に5裂し、花時で長さ2〜3mm、果時では長さ約4mmになり、上側の3個の先は鋭く尖る。
果実(分果)は倒卵形で網目模様があり、長さ約1.5mm。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、ベトナム、フィリピン) 山野の道端
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年9月20日 宮崎県宮崎市 中上・全体2 2023年10月26日 東京都八王子市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1999年10月3日 東京都昭島市 中下・花 2023年10月26日 東京都八王子市 左下・果実(分果) 2023年10月24日 同 上 右上・葉(表) 2023年10月26日 同 上 右中・葉(裏)、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
秋の道路際などでよく見られるものの、草丈の大きい割には花が小さく、撮影意欲をかきたてられない花だ。
シソ科の花は得てして見映えのしない小さな唇形花をつけるものが多く、よく見かけるくせに撮影カット数は少ない。
この花もヒメジソによく似た紅紫色の小さな花をつけ、葉の形が長楕円形で鋸歯が多い(6〜13対)のが同定のポイントである。
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