ホソバヤマジソ(細葉山紫蘇)

Mosla chinensis


ホソバヤマジソ

  • 科名・属名
  • : シソ科 イヌコウジュ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの1年草。
     茎は紫色を帯び、下向きの毛がある。
     葉は対生し、披針形〜広線形で長さ1.5〜3cm、幅2〜6mm。先は尖り、縁には低い鋸歯があり、両面に微毛がある。
     花は茎頂に総状になるか葉腋に短い花序を作って密につき、花冠は唇形、淡紅色で長さ3mm程度。

  • 分布・生育地

  •  本州(中国地方)、九州
     日当たりのいい丘陵地

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年10月6日 長崎県北松浦郡
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  急な岩場に登りきると、遠くに海を望む岩場の上に出た。
     「このあたりにあるはず」と足元に注意しながら探すが、花らしきものはなく枯れたように葉を丸めた植物ばかり。岩場の外れまでいってもダンギクがわずかに咲いているくらい。簡単に見つかると思っていただけに一瞬不安がよぎる。
     再度注意しながら探す。すると小さなピンクの花が目に入った。シソ科特有の唇弁花だ。その周辺に何株か小さな花が見えた。やっと見つけホッとする。
     よく見ると、枯れたように葉を丸めていた植物はこの花だった。雨が少なかったのか、時期的に遅かったのか、花をつけている株はわずかだった。

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花アップ