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- 科名・属名 : シソ科 トウバナ属
注.APG分類ではクルマバナ属、学名(C. micranthum var. micranthum)
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
茎は1〜少数出、下部は這ってしばしば発根し、上部は斜上〜直立する。
葉は卵形〜狭卵形、長さ2〜3cm、幅1〜2.5cm。先はやや鋭頭、縁にはやや尖った鋸歯があり、両面に疎らに毛があり、裏面には腺点がある。葉柄は5〜20mm。
花は茎頂や枝に輪散花序となって断続的に並び、花穂は2〜5cm、唇形花を密につける。花冠は白色〜淡紫色を帯び、長さ5〜6mm。萼は緑色で開出する長い軟毛が多く、腺毛が混生する。
果実(分果)は長さ0.6mm。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜九州 (国外:日本固有?) 山の木陰
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1999年8月22日 東京都高尾山 中・全体2 1997年8月21日 徳島県剣山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2016年10月12日 神奈川県箱根 左下・萼 2017年8月27日 東京都八王子市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
トウバナの仲間はよく似ていて、萼の毛や形をルーペなどでチェックしないと正しく同定できない。
本種は萼に長い軟毛があり、腺毛が混じるという特徴があるが、写真でもわかるように毛の多さには変化が多く、正しい同定かどうか100%の自信はない。
よく似たミヤマトウバナは、萼にまばらに短毛があるだけなので区別できる。
しかし、これらの仲間はもう一度しっかり確認し同定してからアップする必要があると思っている。
同じ科の仲間の花
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