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 科名・属名 : シソ科 キランソウ属
 特徴 :草丈30〜40cmの多年草。
 茎は直立し、全体に細かい多細胞毛が多くやや白っぽく見え、基部は赤紫色を帯びる。
 葉は対生、数対つき、中部の葉は卵形〜広卵形、長さ3〜8cm、幅2〜4.5cm、先は尖り、基部はくさび形、縁にはまばらに粗い鋸歯がある。両面有毛で短い柄がある。基部の2〜3対の葉は、さじ状か鱗片状で小さく、早落性。上部の葉は狭卵形で鈍頭、赤紫色を帯びることが多い。
 花は茎の上部に集まり、5〜8段の花穂状の輪散花序となって多数つく。苞は卵形で赤紫色を帯びることが多い。花は唇形花で青紫色、筒部は長さ10〜12mm、上唇は短い半円形で2裂し、下唇は3裂し、中裂片は大きく、先は2裂して平開する。萼は鐘形〜球状鐘形で先は5裂し、長さ5〜6mm。雄しべは4個、花糸は上部に短毛がある。
 果実(分果)は倒卵形、長さ約2mm。
 分布・生育地 :北海道、本州、九州 (国外:日本固有)
 やや乾いた明るい落葉樹林下、草地
 花期 :  5〜6月
 撮影月日・場所 :上・全体1 1995年6月27日  長野県小県郡
 中上・全体2 1997年6月29日  長野県諏訪郡
 中中・全体3 2023年6月24日  長野県小県郡
 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
 中下・花序    同  上
 左下・花 2014年6月25日    同  上
 右上・葉 2023年6月24日  長野県小県郡
 右下・茎    同  上
 撮影記 :山地の草原のような場所や明るい林下で見られるものの、比較的少ない花である。
 札幌ではジャンプ場近くの林縁で一株だけ見かけただけであった。
 シロバナショウキランを撮影した長野県のスキー場では割合に多くの株が見られた。
 残念ながらシロバナショウキランはリフトの改修工事で消えてしまったものの、ありがたいことにこの花は何とか残っている。
  
 
  
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