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- 科名・属名 : 科 属
- 特徴 :
草丈5〜25cmの多年草。
茎は初め直立し、花後倒伏してつる状になって伸び、節から根を出して増える。
葉は対生、葉身は腎円形で長さ1〜5cm、幅1.2〜5.5cm。先は円頭で基部は心形、縁には鈍い鋸歯がある。両面有毛。葉柄は長さ0.5〜5cm。
花は葉腋に1〜3個つき、小さな花をつける雌株と大きな花をつける両性株がある。花冠は唇形、淡紅紫色で、長さ1.5〜2.5cm、上唇は直立して凹頭、下唇は3裂し中央裂片は大きくて凹頭、紅紫色の斑点がある。萼は筒状の鐘形、長さ7〜9mm、先は斜めにほぼ同形に5浅裂する。雄しべは4個、上唇の内面に沿って斜上する。
果実(分果)は長球形でやや扁平、長さ約1.6mm、微細な腺点がある。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:中国(東部)、台湾) 野原や道端
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1982年4月25日 東京都高尾山 中上・全体2 2023年3月24日 東京都あきる野市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 1983年4月10日 栃木県塩谷郡 中下・花2 1979年4月1日 東京都高尾山 左下・花3(側面) 2023年3月24日 東京都あきる野市 右上・葉 2015年4月3日 東京都八王子市
- 撮影記 :
繁殖力が強く、垣根を通り越して増えるほどということで和名がつけられている。
野原や空地、田や果樹園などで春先ごく普通に見られ、分布も北海道〜九州と全国的である。
薬効もあるようで子供の癇をとる薬に使うことから、カントリソウ(癇取草)の別名もある。
花は比較的大きくて見栄えもし、また写真のように唇弁の模様や色の変化もある。
「野の花は野で見るべき」とは思うが、どうしても栽培したいのなら、数少ないウチョウランなどを山採りするより、どこにでもあるこの花を育てたらいいのに。
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