カキドオシ(垣通し)

Glechoma hederacea subsp. grandis


カキドオシ

  • 科名・属名 : シソ科 カキドオシ属

  • 特徴 :
     草丈5〜25cmの多年草。
     茎は初め直立し、花後倒伏してつる状になって伸び、節から根を出して増える。
     葉は対生し、腎円形で長さ1〜5cm、幅1.2〜5.5cm。先は円頭で鈍い鋸歯がある。
     花は葉腋に1〜3個つき、花冠は唇形花、淡紅色で長さ1.5〜2.5cm、下唇には紅紫色の斑点がある。
     別名 カントリソウ(癇取草)

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:中国、シベリア東部)
     野原や道端

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     1982年4月25日  東京都高尾山
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花1 1983年4月10日  栃木県塩谷郡
     下左・花2 1979年4月1日  東京都高尾山
     下右・葉 2015年4月3日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     繁殖力が強く、垣根を通り越して増えるほどということで和名がつけられている。
     野原や空地、田や果樹園などで春先ごく普通に見られ、分布も北海道〜九州と全国的である。
     薬効もあるようで子供の癇をとる薬に使うことから、カントリソウ(癇取草)の別名もある。
     花は比較的大きくて見栄えもし、また写真のように唇弁の模様や色の変化もある。
     「野の花は野で見るべき」とは思うが、どうしても栽培したいのなら、数少ないウチョウランなどを山採りするより、どこにでもあるこの花を育てたらいいのに。

  • 葉

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花1

花2