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- 科名・属名 : シソ科 タツナミソウ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
茎は細く直立してしばしば基部で分枝し、まばらに開出毛があり、地下に細い走出枝をだす。
葉は対生し、下の葉の葉身は円形〜卵円形、長さ幅とも1〜2cm。先は円頭〜鈍頭、縁には少数の鈍い鋸歯がある。両面に毛がある。葉柄は長さ0.5〜20mm。上部の葉は卵形〜卵状長楕円形、ほとんど柄がない。
花は上部の葉腋に普通2個ずつつき、白色かわずかに紫色を帯び、唇形花で長さ7〜8mm。筒部はほとんど曲がらず、上唇は円形でやや反曲、下唇は斜め下向きに開出する。萼は鐘形で唇形、果時で長さ5〜6mm、腺のある軟毛が開出する。
果実(分果)は扁平で翼があり、長さ約2mm。
- 分布・生育地 :
本州(千葉県以西)〜沖縄 (国外:日本固有) 海岸近くの林下や草地
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年3月19日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2022年4月25日 大分県国東市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・果実(分果) 2015年3月25日 沖縄県国頭郡 右下・葉 2022年4月25日 大分県国東市
- 撮影記 :
湿地に生えるヒメナミキによく似ているが、植生環境は海岸近くの林下や乾いた場所と異なっている。
葉の形も丸くて、波状の鋸歯がはっきりしている。
初めて出会ったのはかなり前の奄美大島、当時はさほど意識していなかったためカット数もわずかしかなかった。
最近、沖縄や九州で久し振りに出会い、やっと花や葉など細部を撮影した。
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