コシロネ(小白根)

Lycopus ramosissimusvar. japonicus


コシロネ1


  • 科名・属名 : シソ科 シロネ属
     注.APG分類では、学名(L. cavaleriei)

  • 特徴 :
     草丈10〜60cmの多年草。
     茎は直立し、細かい毛がある。
     葉は対生、葉身は菱状狭卵形、長さ3〜6cm、幅1〜2.5cm。先は鈍頭、基部はくさび形で葉柄に流れ、縁には粗い鋸歯がある。光沢は無く、両面無毛。
     花は中部以上の葉腋にかたまって、唇形花を密につける。小苞は萼より短く、長さ1.5〜2mm。花冠は白色で長さ約3mm。萼は花時で長さ約2mm、5中裂し、裂片は狭三角形で鋭尖頭。
     果実(分果)は広いくさび形、長さ約1.2mm。
     以前は、茎が盛んに分枝し、枝も茎と同じ高さまでのびるものをヒメサルダヒコとして分けていたが、APG分類では一つの生態型に過ぎないとして同一種としている
     その場合、特徴の記述も、茎は下部で分枝し、基部から対生する葉をつけた匐枝を伸ばすということになる。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     湿地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年10月1日  茨城県西茨城郡
     中・全体2 2023年9月26日  東京都八王子市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ヒメサルダヒコの変種で、茎が枝分かれしないのが特徴である。
     ただ、特徴欄に記したように、APG分類ではヒメサルダヒコの変種ではなく同一種としている。
     上の写真は色々な湿地植物が見られる茨城県のある池で撮影した。
     ここは、関東で唯一のミコシギクの産地ということで訪れたが、それ以外にも期待に違わずいろいろな湿地植物が見られた。
     多摩丘陵の谷地田の縁でもごくわずかであるが咲いていた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
コシロネ2

花