ミズネコノオ(水猫の尾)

Pogostemon stellatus


ミズネコノオ

  • 科名・属名
  • : シソ科 ミズトラノオ属

  • 特徴

  •  草丈15〜50cmの1年草。
     茎はやわらかく、中央付近で多数分枝する。
     葉は3〜6個輪生し、線形で長さ2〜6cm、幅4〜5mm。
     花は茎頂と枝先に2〜5cmの穂状花序となり密に花をつける。花冠は白色または淡紅色で長さ2mm程度。一つ一つの花はあまり目立たない。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州(奄美まで)  水田、低湿地

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1994年9月23日 鹿児島県奄美大島
     中・花 2013年10月21日  高知県幡多郡
     下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  ミズトラノオの豪華な花穂を「虎の尾」に、頼りなげな花穂をつける本種を「猫の尾」と、何とも粋な命名ではないか。
     ミズトラノオや水が浸るような湿地に生えるのに対し、この花は稲刈り後の田んぼなど水のない湿り気の多い場所でよく見られる。
     関東地方にも分布しているが少なくて珍しい植物になるが、四国や九州ではよく見かける。
     高知県南部では「この花がない田んぼを見つけるのが難しい」と言われたが、その通りで、数の多い少ないはあれどの田んぼでもこの花が見られた。

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花

葉