ナギナタコウジュ(薙刀香需)

Elsholtzia ciliata


ナギナタコウジュ1


  • 科名・属名 : シソ科 ナギナタコウジュ属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの1年草。
     茎は四角で軟毛があり、全体に香気がある。
     葉は対生し、卵形〜狭卵形で長さ3〜9cm、幅1〜5cm。先は尖り縁には鋸歯がある。
     花は枝先に花穂をだし、小さな唇形花を一方に偏って多数つける。花冠は淡紅紫色で長さ約5mm、外面には毛が多く、雄しべは4個、わずかに花の外に出る。苞は扁円形で中央部が最も広く、背面に毛はなく、縁だけに毛がある。
     果実(分果)は狭倒卵形、長さ約1mmでやや扁平。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:アジアの温帯地域)
     山地の道端

  • 花期 :   9〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1995年10月1日  長野県南佐久郡
     中1・全体2 2005年10月18日  東京都高尾山
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・花序 2016年10月12日  神奈川県箱根
     中3・花 2021年10月14日  東京都高尾山
     中4・苞、左下・果実    同  上
     右上・葉 2016年10月12日  神奈川県箱根
     右下・茎    同  上

  • 撮影記 :
     花穂がやや反り返り、一方に偏って花をつける様子を薙刀になぞらえた和名であるが、命名者の想像力というか感性には恐れ入る。
     よく似たフトボナギナタコウジュに比べると、花穂も一回り小さく、秋の山道際ではよく見かける。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
ナギナタコウジュ2

花序

花

苞

果実(分果)