ニシキコウジュ(錦香需)Elsholtzia pseudocristata var. splendens |
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草丈10〜50cmの1年草。 葉は広卵形〜長楕円形で長さ3〜8cm程度、先は尖り縁には鋸歯がある。 花は茎頂や葉腋から出た長い花柄の先に3〜5cm程度の花穂となり、唇形花を多数つける。花冠は濃紅紫色で長さ7mm程度、雄しべ花柱は長く突き出る。 苞は外面に微毛を密生する。 別名 ニシキナギナタコウジュ 本州(長野県) 山地の道端や林下 1995年10月1日 長野県南佐久郡 上は拡大写真あり(写真をクリック) 中、アップ 同 上 カワミドリを豪華にしたような濃紅紫色の花が林道脇に点々と咲いていた。 遠く朝鮮半島や中国大陸と共通する大陸要素の花で、1992年に発見され、長野県東部の林道脇や針葉樹林下にわずかに生育している。 ただ、こんな目立つ花がつい最近まで発見されなかったこと、生えている場所があまりにも人の生活圏に近い場所だけであること、この林道の開設に朝鮮半島からの労働者が多く携わっていたとの話もあり、個人的には逸出の懸念がぬぐえない。 まわりの木々が少し色づき始める頃、場違いなほどあでやかなこの花を見ていると、そんな疑惑も全て忘れさせてくれるようだ。 同じ科の仲間の花 |
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