オキナワクルマバナ(沖縄車花)

Clinopodium chinense subsp. chinense


オキナワクルマバナ1


  • 科名・属名 : シソ科 トウバナ(クルマバナ)属

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの多年草。
     茎の基部は地を這い。全体に密に逆細毛が生える。
     葉は対生、葉身は卵形〜卵状披針形で、長さ3〜7cm、幅1.3〜3.7cm。先は鋭頭で鈍端、基部は円く、縁には鋸歯がある。
     花は葉腋に輪散花序となり唇形花を球状につける。花冠は淡紅色〜白色、長さ8〜12mm、外面に微毛がある。萼は筒状、唇形、長さ6〜7mm。小苞は萼より長いか同長。

  • 分布・生育地 :
     九州(西海岸、北部沿岸島嶼)、沖縄 (国外:朝鮮(済州島)、中国(南部)、台湾
     山野の道端、草地

  • 花期 :   4〜10月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2010年10月15日  沖縄県与那国島
     中上・全体2 2005年12月2日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 2019年5月13日  沖縄県石垣島
     中下・花1 2010年10月15日  沖縄県与那国島
     左下・花2 2019年5月13日  沖縄県石垣島
     右上・葉(表)、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     クルマバナの変種で、同様に葉腋に車状に花をつけるが、母種より茎に毛が密生し、基部が這うことなどが特徴で、九州(西海岸、北部島嶼)や沖縄に分布している。
     沖縄ではそんなに珍しい花ではないといわれていたのに、なかなか巡り会うことができずにいた。
     12月に与那国島を訪れた際、隆起さんご礁の岩場で思いもかけずこの花に出会えた。
     その後、与那国島ではもっといい株に巡り会い、石垣島でも出会ったが、その他の島ではまだお目にかかっていない。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    茎

    同じ科の仲間の花
オキナワクルマバナ2

花序

花1

花2