オオヤマジソ(大山紫蘇)

Mosla japonica var. hadae


オオヤマジソ1

  • 科名・属名
  • : シソ科 イヌコウジュ属

  • 特徴

  •  草丈10〜25cmの多年草。
     茎は直立して分枝し、四角形で開出する白い毛がある。
     葉は対生し、卵円形〜長卵形で、長さ1〜3cm、幅0.7〜2cm。両面や縁には白い開出毛が生える。
     花は枝先に2〜5cmの花穂になって密につき、花冠は唇形、淡紅紫色で長さ約3mm。苞は卵円形で長さ6〜14mmと長い。花冠や萼には白い開出毛が生える。

  • 分布・生育地

  •  本州(兵庫)、四国(徳島)、九州(北部)
     痩せて日当りのいい道端、荒地

  • 花期
  • :  9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2012年10月7日  兵庫県
     中、下左花、葉    同  上
     下右・茎の毛    同  上

  • 撮影記

  •  痩せた岩山は大きな木はなく、所々にブッシュがある以外は、岩がむき出しになっている。
     夏なら暑さで耐えられないだろうが、10月ともなると風も涼しく気持ちがいい。
     岩場のわずかな土付きに背の低いこの花が群生し、枝先に小さな淡紅紫色の花をつけていた。
     よく似たヤマジソによく似た花であるが、全体が大きく、葉がより円く、茎の開出毛が目立ち、苞が卵円形で長いという点が異なるとされている。
     しかし、25cmを超えるような高さの株は少なく、10cmにも満たずに花をつけているものあり、葉も卵円形だけでなくやや長目のものも多く見られるなど同定の自信がぐらついた。
     どちらも珍しい植物で「絶滅危惧種」にも指定されており、そう簡単に目にすることはできない花である。

    茎の毛

    同じ科の仲間の花
オオヤマジソ2

花

葉