レモンエゴマ(檸檬荏胡麻)

Perilla frutescens var. citriodora


レモンエゴマ1


  • 科名・属名 : シソ科 シソ属
     注.APG分類では、学名(P. citriodora)

  • 特徴 :
     草丈20〜90cmの1年草。
     茎には短い下向きの曲がった軟毛が密生し、レモンのような香りがある。
     葉は対生し、葉身は卵形〜広楕円状卵形、長さ7〜12cm、幅5〜8cm。先は尖り、基部は円形〜広いくさび形、鋸歯があるが葉の基部にはない。質はやや薄く、脈上には軟毛が、裏面には腺点がある。葉柄は長い。
     花は枝先に10〜18cmの花序となり、唇形花を密につける。花冠は淡紅色で、長さ4〜5mm。雄しべは花冠からあまり飛び出さない。苞は長さより幅が広く、縁には広い白色の部分があるが、結実期には大部分が脱落する。萼は長さ3〜4mm、果時には6〜7mmになり、長い軟毛と短毛がある。
     果実(分果)は褐色、扁球形で径1〜1.5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(宮城県以南の主に太平洋側)〜九州 (国外:日本固有?)
     山地の半日陰

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1989年10月1日  宮崎県尾鈴山
     中上・全体2 2017年9月13日  東京都高尾山
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序、以下果実(左下)除き全て    同  上
     左下・果実 2021年10月14日    同  上

  • 撮影記 :
     茎や葉にレモンに似た芳香があり、栽培種であったエゴマに姿形が似ていることから和名がつけられている。
     晩夏から秋にかけて山地の林縁で見かけるものの、草丈に比べ花は小さく、一斉に咲かず順々に咲くことから、あまり撮影意欲をかきたてる花ではない。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    茎

    同じ科の仲間の花
レモンエゴマ2

花序

花

果実(分果)