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- 科名・属名 : シソ科 ジャコウソウ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。
茎は基部から直立して斜上し、粗い毛があり、普通赤紫色を帯びる。
葉は対生し、広披針形〜長楕円形で、長さ8〜15cm、幅2.5〜5cm。先は尖り、基部は耳状心形。両面、特に脈上に斜上する毛がある。葉柄は長さ5〜10mm。
花は葉腋から出た3〜4cmの長い花柄の先に1〜3個、唇形花をつける。花冠は太い筒状、紅紫色で長さ3.5〜4cm。萼は圧毛があり、花時で長さ7〜8mm、花後は球状の鐘形となり、長さ15〜18mm。
果実(分果)は長さ約1cm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 山の谷間
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
2015年9月29日 徳島県那賀郡 中 1999年10月6日 神奈川県逗子市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花 2015年9月29日 徳島県那賀郡 下右・葉 同 上
- 撮影記 :
三浦半島にこの花の記録があり、探してみようとある谷に向った。
人家が切れ、曲がりくねった谷沿いの道に入ると、とてもすぐ近くに海があるとは思えないほど自然豊かな谷である。
ありそうな雰囲気に期待も高まり奥に進むと、足を踏み外すと大怪我をしそうな急な崖沿いの道になった。両側から草も生い茂り、通る人も少ないようだ。なめていただけに急に心細くなった。
引き返そうかという弱気の虫を振り切り、先に見える尾根までと最後の一登りにかかると、突然目の前にこの花が咲いていた。
長い花柄の先にジャコウソウより遥かに濃い赤紫色で細めの花が沢山咲いていて、心細さは一瞬にして消えた。
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