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- 科名・属名 : シソ科 タツナミソウ属
- 特徴 :
草丈5〜30cmの多年草。
根茎は短く、1〜3本の茎を出し、茎には開出する白毛が多い。
葉は3〜4対、上部ほど大きいか最上部のみ少し小さく、葉身はやや三角状広卵形〜長卵形、長さ1.5〜5cm、幅1〜4cm。先は鈍頭、基部は切形〜浅心形、縁には5〜9対の細かい鈍鋸歯がある。両面に開出毛があり、裏面は普通わずかに紫色を帯び、脈上に粗い毛がある。葉柄は1〜4cm。
花は2〜6cmの花序となり、一方に偏ってつく。花柄には開出毛を密生する。花冠は筒部が基部で折れ曲がって立上がり、唇形花で上唇は兜状、下唇は3裂し、紫色で長さ1.8〜2cm。萼は鐘形で唇形、腺点と毛があり、長さ約2mm、果時には長さ約6mmとなる。
果実(分果)は長さ約1.2mm、円錐状の突起を密生する。
花の白いものがあり、
●シロバナトウゴクシソバタツナミ(f. albiflora)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方〜福島県、新潟県) (国外:日本固有) 山地林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年6月4日 東京都高尾山 中上・全体2 2022年5月18日 栃木県栃木市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序1 2011年6月4日 東京都高尾山 中下・花序2 2022年5月18日 栃木県栃木市 左下・シロバナ 2023年5月2日 同 上 (左下は詳細写真あり、写真をクリック) 右上・葉(表) 2022年5月18日 同 上 右中・葉(裏) 2011年6月4日 東京都高尾山 右下・茎 2022年5月18日 栃木県栃木市
- 撮影記 :
ハイキング客の多い高尾山であったが、ミシュランの「三ツ星」に認定されてからは益々人が増えた。
メインの登山道は人が途切れることはなく、以前は人に出会うとが少なかった登山道でも、必ず人に出会う。
できるだけ人の少ない登山道を歩き、この花を見つけた。
シソバタツナミによく似ていて区別は難しいが、毛の生え方や高尾山の記録でこの花と判断した。
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