ツルニガクサ(蔓苦草)

Teucrium viscidum var. miquelianum


ツルニガクサ1

  • 科名・属名 : シソ科 ニガクサ属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     地下に細長い走出枝を出す。
     茎は直立し、無毛または下向きの毛がある。
     葉は長楕円形で長さ4〜10cm、幅1.5〜5cm。先は尖り、基部は円形、縁には不揃いの鋸歯がある。質はやや薄く、表面には時に散毛がある。
     花は茎頂や上部の葉腋に3〜5cmの花序をつけ、一方に偏って密に淡紅色の花をつける。花冠は8〜10mm、下唇は長く突き出る。萼は全面に腺毛があり、上側の裂片の先は鈍い。
     果実(分果)はやや円形で長さ約1.2mm、不明瞭な網目模様があり、上部に腺点がある。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、台湾)
     山地の木陰

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年8月21日  静岡県小笠山
     中・全体2 2016年8月10日  静岡県愛鷹山
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花、下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ニガクサによく似ていて、写真でははっきりわからないが、萼に腺毛が多いのが特徴である。
     葉の質もやや薄く、少し柔かな感じがする。
     よく似た花がある場合、違いがどこにあるかを認識しその写真を撮っておく必要があるが、今後の課題の一つである。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ツルニガクサ2

花