ヤエヤマキランソウ(八重山金瘡小草)

Ajuga taiwanensis


ヤエヤマキランソウ1

  • 科名・属名 : シソ科 キランソウ属

  • 特徴 :
     草丈5〜15cmの多年草。
     茎は基部から1〜数本斜上し、全体に毛がある。
     葉は倒卵状楕円形〜倒披針状長楕円形〜へら形で、長さ5〜15cm、幅1.5〜3cm。下から2〜3対めの葉が一番大きい。先は鈍頭から円頭、縁には波状の鈍い鋸歯があり、両面に多細胞の長毛を散生する。
     花は上部の葉腋に唇形花を1〜6個つけ、花冠は淡紅色〜白色で、長さ4〜5mmの筒部があり、上唇名が長さ約1mmで2浅裂し、下唇は長さ2〜3mmで3裂する。
     果実(分果)は長球形、長さ約2mm、隆起した網目模様がある。
     別名 ヤエヤマジュウニヒトエ

  • 分布・生育地 :
     九州(沖永良部島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、フィリピン
     低地の明るい場所

  • 花期 :  12〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2004年3月26日  沖縄県西表島
     中・全体2    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2017年4月8日  沖縄県石垣島
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ジュウニヒトエの葉を丸く大きくしたような株、その葉腋に白い小さな花が咲いていた。
     普通なら通り過ぎてしまうような道路際、その一角だけにこの花が生えていた。何度か通った西表島でも、他の場所では見かけない数少ない花である。
     花期は冬〜春であるが、目立つような咲き方をするわけではなく、いつも少数の花を咲かせていることが多い。

  • 葉

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ヤエヤマキランソウ2

花