ヤエヤマスズコウジュ(八重山鈴香需)Suzukia luchuensis |
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草丈10〜20cmの多年草。 茎は基部で分枝し、倒伏してのびる。茎には著しい溝があり、開出する白毛が密に生える。 葉は対生し、卵円形〜卵形で長さ、幅とも1〜2cm。やや多肉質で、縁には鈍い鋸歯が4〜5対あり、両面に長い白毛がある。 花は上部の葉腋に総状花序に唇形花をつける。花冠は淡紅色で長さ10〜13mm、下唇は3裂する。 沖縄(沖縄島、久米島、与那国島) 海岸近くの岩上 2005年4月22日 沖縄県与那国島 上は拡大写真あり(写真をクリック) 中 同 上 下左・花、右・葉 2013年12月19日 同 上 この花との出会いは20年以上前、仕事で訪れた与那国島の海岸近くの芝の中に1株だけ咲いていたピンクの花だった。 いくら調べても名前がわからず、シソ科sp.のままになっていた。 ある時、写真を整理しながら再同定していると、シソ科にこの花の記述を見つけた。 名前は知っていたもののスズコウジュという名に惑わされ(同じシソ科のスズコウジュ)、この花もそれに似た花と思っていたのだ。 撮り直しもあって20数年振りに訪れた春の島は、この花が日本で確実に見られるのはここだけとは信じられないほど、あちこちにピンクの可愛い花が咲いていた。 場所によっては一面この花で覆われ、想像以上の見事さに気持ちの高ぶりを抑えきれなかった。 同じ科の仲間の花 |
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