|
- 科名・属名 : シソ科 ヤマハッカ属
- 特徴 :
草丈40〜100cmの多年草。
茎の上部は分枝し、稜上には下向きの毛がある。
葉は広卵形〜三角状広卵形で長さ3〜6cm、幅2〜4cm。粗い鋸歯があり、先は鋭頭〜やや鈍頭で、基部は急に細くなって葉柄につながる。裏面脈上と表面にまばらに毛がある。
花はやや狭い花穂に集散花序となり、唇形花が多数まばらにつく。花冠は青紫色で長さ7〜10mm、筒部と裂片の長さはほぼ等しく、4裂する上唇の中央に紫色の斑点がある。萼は5中裂し、5裂した萼歯の長さはほぼ等しく、長さ2.5〜3mm、外側に細毛が密にある。雄しべや雌しべは花冠の下唇に中に隠れている。
果実(分果)は球形で長さ約1.3mm、頂部に粒状の腺がある。
花が白いものがあり、
●シロバナヤマハッカ(f. leucanthus)(右下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国) 山野の林縁
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1996年10月6日 神奈川県足柄上郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 1996年9月23日 静岡県天城山 中中・花1 2014年11月7日 千葉県清澄山 中下・花2 2016年10月12日 神奈川県箱根 左下・果実(分果)、以下右下(シロバナ)を除き 同 上 右下・シロバナ 1997年10月5日 鹿児島県姶良郡 (右下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
秋の山野にごく普通に見られ、分布も北海道〜九州とどこでも見られる。
このようなありふれた花は得てして未撮影になっている場合が多いのだが、この花は色々な場所で撮影していた。
ただ、萼や果実(分果)など細部が未撮影になっていたので、秋の箱根で撮影した。
5裂する萼の長さに違いのあるイヌヤマハッカもあり、細部をチェックして撮影した。
同じ科の仲間の花
|