|
- 科名・属名 : シソ科 オドリコソウ属
注.APG分類では、ヤマジオウ属(Ajugoides)
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
茎は基部が地を這って短く立ち上がり、下向きの白い毛がある。
葉は倒卵形で2〜3対、茎の上部につき、長さ3〜7cm、幅2〜5cm。先は円く、基部はくさび形、縁にはやや鈍く粗い鋸歯がある。表面にはシワがあり、上面全体と下面脈上に斜上毛がある。ごく短い葉柄がある。
花は茎の先端部の葉腋に1〜3個つき、花冠は紅紫色で、2唇形、長さ15〜18mm。筒部は湾曲せず、上唇は長さ約6mm、下唇は長さ約5mm、外面には毛が多い。
果実(分果)は長さ約2mm、鋭い3稜がある。
- 分布・生育地 :
本州(神奈川県以西の太平洋側)〜九州 (国外:日本固有) 山の木陰
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年8月6日 神奈川県箱根 中上・全体2、中下・花 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花2 2019年7月24日 静岡県熱海市 右下・葉 2017年7月7日 神奈川県箱根
- 撮影記 :
夏の箱根に出かけ、オオナンバンギセルやハコネハナヒリノキなどを撮影したものの、今ひとつの成果に足取りは重かった。
どうせならこれまでとは違ったコースで下山すると、地面に張り付くように咲いているシソ科の花が目に入った。すぐに本種とわかった。
ただ、葉が虫に食われていて絵になる花がなく、登山道沿いをしばらく探し、やっとのことで合格点を与えられる株に出会った。
同じ科の仲間の花
|